ルーム Room

2015年 外国映画 4ツ星 家族 密室 犯罪

世界が広がる中で、変わらないもの。

なんも知らずに鑑賞。なので最初は、核戦争後のシェルターかと思った。状況がわかると、ぐっと気分が暗くなる。ジャックと同じで、いやなことは聞きたくない。よくわからないことをやらされ、さらに憂鬱になる。
そして青空──。
お母さんの名前、なんだっけ? すっかりジャックに没入してしまった。

犬の散歩者、婦人警官の対処が早くて驚く。そういうことがありえる世界なんだなぁ。これからどうなる? どうする? どうしたい?
犯人はあっさり逮捕された。おそらく誘拐した少女(ママ/ジョイ)を持て余していたのだろう。でも全容は見えない。親子は家族に、社会に、どう見られているのか? ジャックが見えないところを想像して、憂鬱になる。
ジャックは髪を切ってパワーをあげて、部屋に別れを告げる。なにも知らないジャック。なにも知らされてないジャック。でもママを支えることができた。言いしれぬ感動があった。

これは、どういう映画だったのだろう? わからない。物足りないと思っていたが、これで十分に思える。不思議な映画だった。

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