アンダーウォーター Underwater

2020年 外国映画 2ツ星 モンスター 潜水艦 災害救助

出だしはよかった。

海底基地が地震で崩壊。生存者たちは海上への脱出を試みるが、未知の生命体に襲撃される。

いきなり基地が崩壊して、夢だなと思ったら夢じゃなかった。びっくり。ツカミは強烈で、その後も状況はどんどん変わってゆくが、生存者たちの反応がちぐはぐで、頭上に疑問符が並び始める。「この中に基地を破壊したテロリストがいるのか?」なんて考えてしまうと、さっぱり没入できなくなる。
主人公ノラ(クリステン・スチュワート)も美人なだけで、個性がない。「なにかありそうで、なにもない」ってのが、いちばん疲れる。背景がないならないで、ふつうの反応をしてくれよ。

実在する大気圧潜水服の潜水深度はは300mくらい。11,265mの水圧に耐える潜水服って、どんな構造なんだ? 光も刺さぬ深海で手で作業したり、足で歩くことはないだろうに。リアリティが剥げていく。
エンディングにも呆れ果て、時間を無駄にしてしまったと悔やむばかり。

海底基地が崩壊するだけで十分。モンスターは蛇足だった。

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