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[レビュー2008年07月19日に発表された 

スターシップ・トゥルーパーズ3

Starship Troopers 3: Marauder

「もっと知りたいですか?」

まさか3作目が作られるとは思わなかった。しかも1作目の主人公リコが再登板し、ポール・バーホーベンが製作総指揮に就いた。原作の目玉であるパワードスーツも投入される。前情報は大いに期待をあおるものだった。
しかし内容はいまいち。パワードスーツによる戦闘はわずかで、物語も複雑すぎる。あるべき痛快さがない。見てみて楽しくない映画だった。

軍事主義に洗脳された若者たちが戦場で命を散らしていく滑稽さが、このシリーズの本質である。パワードスーツなんか必要ない。必要ないが、「かっちょえー兵器」に興奮した若者たちが死んでいくところも見たかった。そう考えると、原作小説は見事にツボを押さえていた。

宇宙戦争時代に塹壕を掘るスコップがなんの役に立つんだろう? 小説『果てしない戦い』にもあったユーモアだけど、劇中の登場人物はだれも疑問を口にしない。疑問があっても言えないのか、本当に役立つと思っているのか? 後者だとしたらプロパガンダの成功より、知能の低下を憂えるべきだ。
戦争の滑稽さは、壮大なスケールで本気の戦いを描くからこそ際立つ。チープさが見えてしまうと、もう成り立たない。そう考えると、1作目は見事にツボを押さえていた。


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