十六夜の気づき

2008年 生活 健康 日常
十六夜の気づき

満月を過ぎ、十六夜(いざよい)をたゆたっている。

いや~、歳はとりたくないね。このあいだのぎっくり腰もそうだけど、身体のあちこちに不調が出はじめた。自分が思っていた以上に衰えている。思うように動かなくなった身体に戦慄するよ。

若いころは、やればやるだけ強くなった。身体を酷使することで筋肉がつき、無茶を乗り越えることでスキルが増えた。だが、ルールは変わった。何事にも無理が利かなくなった。徹夜はきついし、ブースターも点火しない。今から自分を伸ばすこともできるが、若いころほど容易じゃない。

人生を月にたとえるなら、絶頂期(満月)は過ぎたようだ。
今はちょっぴり欠けた十六夜(いざよい)の日々。気づきにくいが、闇の浸食は早い。ほどなく現状維持も難しくなり、新しいことへの興味も失われるだろう。立待月(たちまちづき)、居待月 (いまちづき)、寝待月(ねまちづき)と欠けて、新月──晦(つごもり)になるわけだ。

人間はいつか死ぬ。しかしその前には「老い」があり、「衰えた自分に気づくタイミング」がある。若いころはもっぱら「死」ばかり意識して、「衰え」を無視してようだ。ともあれ、そのときは来た。人格的には成長(熟成)の余地はあるかもしれないが、身体的には折り返し地点を過ぎたのだ。

のぼり調子でなくなったからといって、絶望しているわけじゃない。人生はたっぷり残っているし、達観もしていない。今は真摯に、ルールが変わったことを受け入れよう。自分のメンテナンスに注意を払い、火事場の馬鹿力をアテにするのはよそう。
慎重にかつ大胆に、いのちを使っていきたい。

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