戦う弱者の主張

2008年 政治・経済 時事ネタ
戦う弱者の主張

廃業したホテルの従業員が、不当解雇と訴えている。

テレビでは社長に罵声を浴びせるシーンも見受けられたが、あれじゃ営業再開しても元の関係には戻れないだろう。客だって足が遠のく。
地位保全と言うけど、まさか一生保護されるわけではあるまい。どうするつもりなんだろう?

従業員らの言い分によれば、廃業はホテルの業績のせいではないそうだ。しかし会社は全体で1つの組織である。総務や経理は1円も稼がないけど雇用されているし、将来のため先行投資することもあるだろう。さらに言えば、仕事は社会とつながっており、いろんな影響を受けるものだ。
「自分は悪くない」がまかり通るなら、これほど平和なことはない

私自身、これまでに2度解雇されている。
どちらも事前告知なしの一方的解雇で、そりゃあ大変だった。訴えてやると歯ぎしりした夜もあるけど、実際は次の仕事を探すのに手一杯。ふり返ると、余計なことに労力を使わなくて正解だったと思う。終わったことに文句を言ってもはじまらない。自分に価値があれば、拾ってくれる先はあるのだから。
前向きに考えられたのは、まだ若かったせいかもしれないけどね。

ホテルの業績に問題がないなら、EBO(Employee Buy-Out)すればいい。
つまり従業員がお金を出し合い、足りない分は融資を受けて、ホテル事業を買い取ってしまうのだ。彼ら自身が経営者になれば、無能な経営者に振り回されることもない。地位保全を求めるより、よっぽど将来性があると思うのだが、どうだろう?

最近、こういう団体交渉をよく見かける。
弱者が団結して強者と交渉するのはいいが、「弱者が勝たないのはおかしい!」といった主張には違和感を覚える。
その主張が通るなら、弱者こそ最強になってしまうではないか。


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