外出するよりゲームがいい

2013年 娯楽 Webサービス ゲーム
外出するよりゲームがいい

 Steamで「The Elder Scrolls V: Skyrim Legendary Edition」を購入した。

 嫁がずっと興味を示していたので、セールに合わせて買ってしまった。Steam で初めて買ったゲームになる。
 8月4日にインストールしてから1ヶ月。嫁は Skyrim に夢中で、起きてる時間のすべてを捧げている。たまにべつのゲームもやるけど、それは Skyrim 酔いをさますため。プレイ中は空腹にならないらしく、料理もおざなり。トイレの回数さえ減っているようだ。正直、不安になっている。
 まぁ、Skyrim の話はまた別の機会にゆずるとして、驚くのは「Steam」の便利さ。これほど高品質なゲームを、これほど安価に、部屋から一歩も出ずに買えてしまうんだよ。もう、びっくりさ。

Steam

 知らない人のために説明しておくと、Steam はパソコンゲーム用プラットフォーム。ダウンロード販売だからメディアやパッケージはないが、アカウントにひも付けされるので、PCを変えても何度でもインストールできる。
 中古転売できなかったり、日本語に対応してなかったり、パッケージ版にない問題もあるけど、パッケージ版にないメリットも多い。ちょっと書き出してみよう。

安い

 ゲームの開発元が直接販売するから、とにかく安い。パッケージ版の半額以下も珍しくない。また期間限定の「セール」もある。セールがあると、「今のうちに買っておかなくちゃ」と散財するため、Steamユーザーはセールがあると戦々恐々となるらしい。※写真参照。

野心作が多い

 ゲームに限らないが、大量販売するなら安定的な商材がいい。原作つきや、続編が増えるのはそのせいだ。しかし Steamは開発と販売が直結してるから、極端なアイデア作品を発表できる。これがいい。
 たとえば、多段式ロケットを組み立て軌道に乗せる「Kerbal Space Program」や、8ビット時代のテイストを再現した「VVVVVV」などは、従来の販売ルートに乗ることはなかっただろう。

デモ版が充実

 Steamはデモ版が多数用意されている。ゲームの一部を実際にやってみて、気に入ったら購入し、つづきをやるわけだ。パソコンゲームはスペックが合わないことがあるけど、これなら確実にチェックできる。
 私は2011年にアカウント登録したけど、じつはデモ版だけで十分楽しめていた。

参加できる

 近ごろは「早期アクセス(Early Access)」というコーナーが用意され、開発中のゲームを試験的にプレイできるようになった。開発元はプレイデータを見ながらブラッシュアップするから、精度が高くなる。プレイヤーはおもしろい(おもしろくなりそうな)ゲームを、無料もしくは安価にプレイできる。消費者が商品開発に協力する時代なんだね。
 ほかにも、明日のラインナップを決める「Green Light」もあり、Steamの革新はとどまるところを知らない。勢いがあるサービスは見ていて楽しい。

ポケットに15ドルあったら

 私が「やってみたいなー」と思うゲーム(ウィッシュリストに入れたゲーム)は、たいてい、$14.99 USD (1,504円)だ。何ヶ月も遊べる大作じゃないが、数週間は充実した日々を過ごせるだろう。しかし無料デモがたくさんあるので、1,500円は高く感じられる。なのでセールが来ても、700円くらいになっても、スルーしてきた。

 でも、1,500円だよ?

 パッケージ版に比べ圧倒的に安い。飲み会でビール2杯飲めば蒸発しちゃう金額だ。
 なにをためらっている?

 まぁ、1,500円がどうのより、歯止めが効かなくなっちゃうことが怖いんだけどねー。スマートフォンで無料アプリばっかり使っている人は、この警戒感をわかってくれると思う。

外出するよりゲームがいい

 ちょっと外出すれば、数千円が吹っ飛ぶ。電車代、食事代、ジュース代など、ちゃんと計算すると、本当に外出する価値があったのか考えてしまう。


 今日外出しなければ、あのゲームを買えた。


 そんな考えが頭をよぎる。これまではゲームより外出が楽しかったけど、近ごろは揺れている。ゲームのコストパフォーマンスがよくなったからだ。

 書を捨てよ町へ出よう。
 いや、無駄に外出せず、ゲームをやろう。

 よくない傾向なのか、時代の趨勢か? うーん。