音楽をストリーミング再生で楽しむことが増えた

2015年 科技 Webサービス
音楽をストリーミング再生で楽しむことが増えた

 私は繰り返し視聴しても飽きないほど十分な音楽のライブラリをもっている。

 しかし最近は手持ちのライブラリではなく、オンラインの音楽をストリーミング再生することが増えた。つまりYouTubeやニコニコ動画の「作業用BGM」や「メドレー」、「マイリスト」をだらだら聞いている。そのメリットをあげると、

  1. たいていの曲は見つかる。
  2. 知らない曲、知らないアレンジ、知らない楽器と出会える。
  3. パソコンやスマートフォンのストレージを圧迫しない。
  4. 気に入った曲を振り返ったり、調べたり、クリップしやすい。

 とりわけ2は大きい。テレビやラジオは商業的な理由で選曲されないから、純粋な「これがいい」「これを聞いてみて」という推薦じゃないんだよね。世の中、こんな名曲があったのかと感心してばかりだ。

 十分な音楽ライブラリをもっている私でさえ、ストリーミング再生に傾倒している。音楽遍歴の短い人、パソコンのデータをこまめに整理しない人は、とっくの昔にストリーミング再生に切り替えているだろうな。
 すごい時代になったもんだ。

産業は衰退し、文化は栄えるか?

 すごくいい曲に遭遇しても、「買おう」って気にならない。いつでも聞けるし、その曲がネット上から削除されても、まだ聞いてない無限のライブラリがあるから困らない。もとより作業用BGMだから、あまり曲名を認識していない。

 個人が発表するオリジナル曲には、いくらか寄付したくなるが、まだ払ったことはない。音楽文化の行く末が心配になるが、個人が発表する音楽のレベルはますます高まるばかり。商業的にはどうあれ、文化的に衰退する傾向はまったくみられない。むしろ、ルネッサンスのはじまりかと思うほど活気づいている。

 音楽業界が規制すれば、オリジナル曲はさらに増え、さらに注目されるだろう。そうなるともう、商業ベースは完全に終わってしまう。
 すごい時代になったもんだ。

 スペインの新聞協会は議会に働きかけ、リンク利用料を徴収する新しい著作権法を成立させた。Googleニュースを狙い撃ちにしたものだったが、Googleはスペイン版「Google News」の閉鎖を発表した。Googleニュースは利益を得てないため、罰金を払えないからだ。
 閉鎖されれば、全世界のGoogle News検索結果からスペインの新聞社や出版社の記事が一切表示されなくなる。検索トラフィックがなくなれば、経済的損失は計り知れない。
 あわてた新聞協会は「市民や企業の権利を保護すべき」と、Googleに閉鎖の撤回を求めた。これから法律が見直されるにせよ、いくらかもらって妥協するにせよ、新聞協会は苦しい交渉を迫られるだろう。

 いやはや、すごい時代だよ。