どうにも粗い / Mall of Horror
2014年 娯楽 ゲーム:非電源 娯楽アメリカのボードゲーム「Mall of Horror」のプレイ後記。
ショッピングモールを舞台にしたゾンビ・サバイバル。雰囲気はいいんだけど、覚えることが多くて混乱した。次回やカスタマイズのため、雑感をまとめておく。
Name | Mall of Horror |
---|---|
Year Published | 2005 |
# of Players | 3 − 6 |
Playing Time | 60 minutes |
概要
- ゾンビが大量発生し、生存者たちはショッピングモールに立てこもった。
- 生存者が4名以下になるか、1つの部屋に全生存者が収まれば救助される。
# | Place | Note |
---|---|---|
1 | トイレ(Restroom) | - |
2 | ブティック(Cachou) | - |
3 | オモチャ屋(Megatoys) | - |
4 | 駐車場(Parking) | アイテムを探索できるが、ゾンビに襲われやすい。 |
5 | 警備本部(Security HQ) | 監視カメラでゾンビの発生位置を予見できる。 |
6 | スーパーマーケット(Super Market) | - |
- プレイヤーは生存者コマを4つずつ受け持つ。
- 生存者の得点が高いプレイヤーが勝利。
Charactor | 防御 | 投票 | 得点 | 備考 |
---|---|---|---|---|
美女 | 1 | 1 | 7 | 悲鳴を上げてゾンビを集める厄介者。ただし高得点。 |
タフガイ | 2 | 1 | 5 | ゾンビの侵入を2人分防げる。 |
ガンマン | 1 | 2 | 3 | 銃でおどせるから2人分の投票権がある。 |
少女 | 1 | 1 | 1 | 役に立たない。 |
- 利害がぶつかるときは、多数決によって決める。
警備隊長 | ゾンビの発生エリアを予見できる。 |
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探索する人 | アイテムを選び、分配する。 |
行き先 | 警備隊長から右回りに処理される。 |
犠牲者 | ゾンビに食われる人を選ぶ。 |
- アイテムを使って窮地を脱することができる。
- アイテム効果は1回かぎり。
脅し(Threat) | 投票権をプラス1。 |
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防犯カメラ(Security Cameras) | どこにいてもカメラをのぞき見る。 |
疾走(Sprint) | ほかのエリアに逃げられる。行き先の戦闘はなし。 |
工具(Hardware) | エリアの防御力をプラス1。 |
武器(Shotgun) | ゾンビを撃退する。 |
武器(Chainsaw) | ゾンビを撃退する。 |
武器(Grenades) | ゾンビを撃退する。 |
武器(Fire Axe) | ゾンビを撃退する。 |
武器(Gun) | ゾンビを撃退する。 |
武器(Baseball Bat) | ゾンビを撃退する。 |
隠れる(Hidden) | ゾンビをやり過ごす。 |
ターンの処理
1.警備本部
- 警備隊長を投票で選ぶ。
- 発生箇所をカメラを見る。
- 防犯カメラ(Security Cameras)の使用。
- 行き先を宣言する。
- 時計回りに行き先を宣言する。
2.駐車場の探索
- 探索できる人を投票で選ぶ。
- アイテムカードをひく。
3.移動
- 生存者コマを移動させていく。
- エリアがいっぱいなら、駐車場へ。
4.ゾンビ発生
- 発生箇所にゾンビを配置。
- 人数が多いエリアにプラス1。
- 美女が多いエリアにプラス1。
- 無人のエリアにゾンビが8体集まると、そのエリアは封鎖される。
5.ゾンビの侵入
- ゾンビの数>体力の合計で突破される。
- 武器アイテムでゾンビの数を減らせる。
- 工具(Hardware)で一時的に体力を追加できる。
- 侵入できなかったゾンビは残留。
6.ゾンビと戦闘
- 突破されたら、ゾンビ>人数の犠牲者が出る。
- 隠れる(hidden)でやり過ごせる。
- 疾走(Sprint)でほかのエリアに逃げられる。
- 犠牲者を投票で決める。
- 犠牲者が出ると、ゾンビは全員撤去。
1月18日のプレイ
- 再投票時にほかのプレイヤーが参加できることを見落とした。
- 疾走の使い道をまちがった。
- ガンマンが二票もっていることを処理しなかった。
- スーパーマーケットの防御力を低いことを見落とした。
- 駐車場の戦闘処理をまちがえた。
煩雑すぎる
細かいルールがたくさんあるけど、おもしろさに寄与していない。ゲームの袋小路をつぶすため、ルールを継ぎ足していった感じ。ややこしく、わかりにくい。
ゲームの根幹をなす「投票システム」もアラが目立つ。再投票はゲームの興を削ぐし、行き先を同時発表する意味も乏しい。
投票の同点、ゾンビと防御力の同点、脅しの同点などの処理がすべてあいまい。いちいち悩まされた。
改善ポイント
投票は1回で決するべき
- ランダム要素を入れて1回で決まってほしい。
- 投票数と結果が食い違う場合(思わぬ結果)があるとよい。
投票は犠牲者を決めるときだけ
- 警備本部にいれば監視カメラを見られる。
- 駐車場にいればアイテムカードをひける。
- 行き先は同時発表しない。
ボードがわかりにくい
- エリアの防御力をマスで表記する。
- 生存者コマも得点しか書いてないのは不便。
撃退以外でゾンビは消えない
- 1人でも食べたら満足して去っちゃうなんてナンセンス。
- ゾンビの発生で生存圏が減っていく緊張感が足りない。
ターンの排除
- 警備隊長がゾンビの発生箇所を見て、先に宣言する意味が乏しい。
- ゾンビ発生をダイスで決めるのは面倒。
- 多人数と美女の追加は、判定が面倒。
- ゾンビの発生はイベントで処理する。
例)アイテムが欲しくてカードをひいたら、ゾンビに見つかる。
足の引っ張り合いを増やす
- しめだし - 収容人数に余裕があってもドアを閉めて、後続を駐車場送りにする。
- さしむけ - 空き缶を投げて、ゾンビをべつのエリアに送り込む。
- みがわり - 犠牲者を入れ替える。タフガイが美女を助ける、など。
- まきこみ - 死ぬことが確定した犠牲者が、もう1人連れて行く。
- うらぎり - エリアの防御力をゼロにする。生存者は壊滅。封鎖エリアになる。
エリアの個性、防御力の見直し
- エリアごとに守りやすい(ボーナス)、守りにくい(ペナルティ)があるべき。
初期配置はいらない
- 駐車場からスタートして、それぞれ隠れ家を見つければいい。
- すぐゲームを始められる方がいい。
まとめ
「ショッピングモールに立てこもった生存者がいがみあう」ってのは魅力的だから、いろいろ見なおしてほしい。とはいえ本作はすでに販売終了しているし、すべての不満を解決すると別のゲームになりそう。
ダイスを振ったり、隠すのは面倒だね。スマートフォンやタブレット端末が普及したから、結果だけを教えてほしいよ。