9デイズ Bad Company

2002年 外国映画 3ツ星 スパイ

新しいモノは皆無だが、楽しかった

謀殺されたCIA捜査官の代わりに、双子の弟が諜報活動に従事するなんて、異次元すぎる設定だ。なので双子の兄など存在せず、すべては弟を囮に使うための仕掛けと予測していたが、まるっきり外れた。スパイも驚くほど、ストレートな作品だった。

ジェイク(C・ロック)とオークス(A・ホプキンス)との掛け合いはおもしろい。しかしジェイクの性格が今ひとつ好きになれなかった。よくしゃべる偽悪的な黒人もパターン化しているので、いささか食傷気味だ。ラストもさわやかで、後腐れがない。荒唐無稽な設定を無難にまとめた映画だった。
ところで『9デイズ』は邦題なんだね。『Bad Company』の原題からよく発想したもんだ。9日間というキーワードが全体に緊張感をもたらしている。ネーミングセンスを讃えておきたい。

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