アルゴ ARGO

2012年 外国映画 3ツ星 スパイ テロ 実話に基づく 歴史

「脚本が必要だ」

映画の大半は準備に費やされ、作戦がはじまってからのドタバタはわずか。空港での旅券確認シーンがクライマックスと思わなかったから、映画が終わったときは拍子抜けした。が、これでよかった。空軍がジャンボジェットを追ったところで、登場人物にできることはない。アクションで解決したら、準備の貴重さが希釈される。

この映画は準備がいい。言い換えると、脚本が大事。偽でもヒットを狙う姿勢が、リアリティを生む。じっさいに功を奏したかどうかは関係ない。

「考えうるかぎりもっともマシなろくでもない作戦」
「演技できるやつがミノタウロスやるか?」
「一日教えれば猿でも監督になれる」
「アルゴ、くそくらえ!」

おもしろかった。

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