[レビュー2013年08月31日に発表された 

劇場版 タイムスクープハンター 安土城 最後の1日 Time Scoop Hunter The Movie: The last day of Azuchi Castle

SF タイムトラベル 実話に基づく 歴史
更新日:2020年09月10日(木) 22:02 [Edit]

娯楽↑、教育↓、魅力→

 まさかの劇場版。「アクシデントで狂った歴史を修正する」というプロットは定番だが、タイムスクープハンターで取り扱うと新鮮だ。未来社会の断片的映像、フリーズガンやスパイダーカメラ、タイムワープ装置などのガジェットが駆使されたのもうれしい。1980年と1945年を駆け抜けるのも興奮した。映像の完成度も高い。とりわけ飛んでくる矢は本当に怖かった。

 これはこれで楽しいが、教育要素がばっさりカットされたのは惜しい。「織田信長がもたらした社会変化」や「島井宗叱の生涯」などは第一調査部に任せるとしても、「戦国時代、茶器が重宝された理由」くらいは言及してもいいはず。安土城のビジュアルを見せながら、「どのように築城されたか」「どんな特徴があったか」「最後の一日でわかっている事実」も教えてくれない。ふつうのアクション映画なら仕方ないが、「タイムスクープハンター」らしくない。

 ドラマも弱い。沢嶋とヒカリが対立すればおもしろかったのに。想定される展開は下記の通り。

想定される展開
定番

今回の経験を踏まえ、第2調査部を志望する。沢嶋に惚れて、古橋がヤキモチを焼く。

裏切り

じつはオルタナスナッチャーの一味だった。沢嶋に逮捕される。

対立

行方不明になった姉(オルタナスナッチャー)を探しに来た。

ループ

沢嶋と決裂。オルタナスナッチャーは未来のヒカリだった。

 細かいことでは、村人たちによる救出が、矢島権之助への恩返しでなかったのはリアルだが、「見返りを求めて助けたわけじゃない」とか言ってほしかった。
 悪くはないが、繰り返し見たいと思える内容ではなかった。

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