ピカレスク 人間失格 Picaresque No Longer Human
2002年 日本映画 2ツ星 ドラマ 実話に基づく 歴史どんな太宰を見せたかったの?
小説『人間失格』の映画化じゃない。太宰の人生に、ピカレスク(悪漢小説)要素は感じない。どんな太宰治を描きたかったのか? 時間はどんどん過ぎていくが、太宰治は淡々と暮らしていく。苦悩も魔性も感じられない。いや、まぁ、当人は悩んでいるようだが、悩んでいるように見えない。
主演の河村隆一は歌手らしい。なるほど演技の迫力はないが、それより太宰に魅了される女たちを区別できない。これは演技ではなく演出の問題のように思う。女たちは、あるいは男たちは、太宰治をどのように認識していたのか? わからない。
歴史ドキュメンタリーではないだろう。
どんな太宰を見せたかったのだろう?
太宰治
- 1992 走れメロス! ... 死ぬために走る。
- 2002 ピカレスク 人間失格 ... どんな人物?
- 2005 TBSドラマ特別企画 太宰治物語 ... 豊川悦司は魅力的。
- 2009 ヴィヨンの妻 桜桃とタンポポ ... 整理されてない。
- 2009 人間失格 / 青い文学シリーズ #01-04 ... 自分も破滅させる魔性。
- 2009 走れメロス / 青い文学シリーズ #09-10 ... 直球でも楽しめる。
- 2010 葉桜と魔笛 / 妖しき文豪怪談 #02 ... 翻案がいまひとつ。