椿三十郎 (2007年版) Tsubaki Sanjuro

2007年 日本映画 3ツ星 チャンバラ 時代劇

オリジナルがあると知らなければよかった...

予告編を見て、「あー、またカッコイイ織田裕二の映画かよ」とウンザリした。しかし実際に見てみると、古めかしい演出スタイルと織田の演技がばっちり合っていて、なかなか小気味よい。キャラクターやストーリーを記号化するのは、おもしろいと感心した。

ところが本作は、黒沢映画のリメイクと知ってショックを受ける。私はオリジナルを見ていないが、脚本も演出もまったく同一らしい。なるほど1962年の黒沢映画なら、あの世界観は納得できる。古めかしいスタイルを再現したのではなく、なぞったのか。

では、なぜ、そんなことをしたのだろう? 黒沢映画のテイストは現代人に受けると思ったのか? しかしまったく同一なら、オリジナルをDVD鑑賞すればいい。リメイクするなら、それなりの意義があるべきだろう。『犬神家の一族』もそうだが、さっぱりわからん。

(たぶん、オリジナルはおもしろいんだろうなぁ)

見たことないのに、そう思えてしまうのは、とても寂しいことだと思う。