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2000年 外国映画 3ツ星 潜水艦小振りだが、ソツなくまとめられた潜水艦ドラマ
水底に身を潜め、耳を澄ませて敵をさぐる。潜水艦の緊張感はたまらないね。2時間があっという間に過ぎてしまう。しかし鑑賞後に残るものはなにもない。本作は「艦長の成長ドラマ」なわけだが、この成長の意味するテーマはない。1つのミッションが終わり、レベルが上がっただけの話だ。
まぁ、「悲惨な戦争反対」とか「海軍サイコー」といったメッセージを盛り込まれても困るわけで、純粋に潜水艦の戦いだけを描いたことが特長と言えるかもしれない。
しかしラストの一撃必中は、いささかヒロイックすぎて興ざめ。そんな都合よく当たるもんかと思ってしまった。
さておき天晴れなのは、囚われのドイツ兵。エニグマを渡さぬよう、自分もろとも撃沈させる根性は畏れ入った。犠牲になった部下と同様、このドイツ兵も弔ってほしい。