ぜんぜん古くない

名前は知っていても、ちゃんと見たことがなかった動物パニック映画の元祖。古典と思っていたが、今でも十分に楽しめる。むしろ、よけいな装飾やヒネリがない分、ストレートに興奮できた。

巨大な鮫が出没し、被害者も出たというのに、一致団結して対応できない人間たちが怖い。中盤までは市長が邪魔していたが、信頼できそうなメンバーで船に乗っても、なお衝突が起こってしまう。自分の実績を過信する漁師、知識を過信する海洋学者、立場を活かせない警察署長。このもどかしさが、迫り来るジョーズの恐怖をいっそう引き立てている。

からくもジョーズは撃退できたが、あれが最後の1匹とはかぎらないし、人間社会の問題が克服されたわけでもない。その予感をなぞるように、数多くの動物パニック映画が乱造された。なるほど、こりゃ影響を受けるよ。
多くの人に絶賛された作品は、長い時間が経過しても見る価値がある。当たり前のことだが、コピーよりオリジナルの方がおもしろい。そしてコピーのおもしろさは、オリジナルの上に成り立っている。

ジョーズ
ジョーズ
  • 1975 ジョーズ ... 被害が出ても団結できない人間たち。
  • 1978 ジョーズ2 ... 被害を警告したことで解雇される。
  • 1983 ジョーズ3D ... 息子が主人公。海洋水族館を襲うサメの大群。
  • 1987 ジョーズ4 復讐篇 ... 未亡人が主人公。復讐のため熱帯まで赴くサメ。

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