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[レビュー2010年10月16日に発表された 

インシテミル 7日間のデス・ゲーム

The Incite Mill - 7 Day Death Game

原作は知らないが、映画は凡作

原作小説は高く評価されているようだが、映画は凡作だった。知的な楽しみはなく、陳腐な人情がまかり通っている。俳優陣は豪華だが、ドラマは薄い。ラストもがっかり。なんだこりゃ?

主人公(藤原竜也)の人物描写が少なすぎる。臆病者のレッテルが貼られているが、ただ落ち着きがないだけで、ふつうの青年ではないか。じつは一攫千金の野心を抱いていても不思議はないのに。主人公が信頼できないから、物語に没入しづらい。
24時間監視されている状況で、人を殺して金儲けしようと思う人間がどれほどいるだろう? そんな人間が混じっているなら、特殊な人選が行われた可能性がある。『そして誰もいなくなった』のように犯罪者ばかりなら説得力もあったのだが......。

とにかく不可解な点は多い。初手が自殺なら、もっと効果的な死に方があったはず。職員がアイテムをすり替えたり、勝手に囚人を釈放できるなら、最善の一手を考えても意味はない。また前回の結果が全滅なのに、そんなところに参加する職員も理解できない。『SAW』のような殺害現場マニアなのか?
監獄にいても時給カウントが有効なら、全員で監獄に入って7日間互いを監視すればいいのでは? 監獄のところでルールが破綻しているように見える。

荒唐無稽な状況でもいいが、知性で解決できる物語を見たかった。

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