レビュー  2011年06月18日  に発表された 

阿部定 最後の七日間
Abe Sada Saigo no Nanoka-kan

3ツ星

麻美ゆまの声がいい

「阿部定事件」を描いたドキュメンタリーのような映画。セックスシーンが大半を占めるが、殺人に至る過程を回想している最中だから、むらむら興奮することはない。こんなまじめに作られているとは思わなかった。

阿部定といえば猟奇的な妖婦という印象だが、本作で描かれる彼女はふつうの女だった。独占欲が強く、底抜けのセックス中毒者だが、異常者ではない。彼女のいる部屋で情夫が死んだのは事実だが、「殺した」と言えるかどうか。なのに刑事は「世間が納得する結末」を強要し、阿部定もそれを受け入れてしまう。ラジオで阿部定は「微笑みさえ浮かべ」と報道されていたが、狂気の笑みではなかった。
なるほど。おもしろかった。

麻美ゆまはかわいい。セックスシーンより、怒ったり、すねたりする声に興奮してしまった。彼女を満足させられる精力があれば、放っておけなくなるだろう。その思いが破滅につながるのか。古い事件だが、現代にも通じる構図があるね。

 Googleで「阿部定 最後の七日間」を検索する
 Wikipediaで「阿部定 最後の七日間」を検索する
 IMDBで「Abe Sada Saigo no Nanoka-kan」検索する

コメント (Facebook)

[ASIN] B0054UF0ZQ
思考回廊 レビュー
阿部定 最後の七日間