ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー Solo: A Star Wars Story
2018年 外国映画 2ツ星 SF:スペースオペラ 主人公は犯罪者 犯罪ただのゴロツキだった。
『スター・ウォーズ』のスピンオフ「アンソロジー・シリーズ」の第2作で、主演は若き日のハン・ソロ。話題性バッチリだったが、見てみてガッカリ。ハン・ソロには夢も信念もなく、その場その場を乗り切っているだけ。本編に登場した人物や要素を見て、「おおっ」と思うだけの映画だった。
本編のハン・ソロも行きあたりばったりの風来坊だけど、前日譚で繰り返しても意味がない。たとえば、若き日のハン・ソロはルークと同じように夢をもっていたが、とある事件で絶望し、チンケな運び屋に成り下がった・・・というなら奥行きが出ただろう。
ハンがキーラに寄せる思いは中学生っぽく、物語の軸としては弱い。しかも唐突に叶ってしまい、方向性を見失う。キーラもやはり若くて、「ヴォスの片腕」と紹介されても有能に見えない。反乱同盟軍に共感しても、浮ついた衝動としか思えない。
ほかのキャラクターも弱く、魅力的なのは自由と権利を要求するドロイド、L3-37だけ。
「欲しいものはあるか?」「権利」
ランドはL3-37を愛していたのだろうか? そのへんをしっかり描かないなら、なんで話題を振って、なんで助けに行ったのか。まぁ、集中砲火を浴びてるとは思えないほど、余裕綽々の撤退だったけど。
犯罪行為も、侵入も、破壊も、逃走も、脱出も、すべてが安っぽい。『スター・ウォーズ』の看板にたよらず、おもしろいものを作ってほしい。
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