ジェダイの帰還 / スター・ウォーズ エピソード6 Star Wars Episode VI: Return of the Jedi

1983年 外国映画 4ツ星 #スター・ウォーズ SF:スペースオペラ

皇帝に救われた第3部

強くなったルーク、救出されたソロ、ヨーダの死去、レイア姫との関係、そして再決起。2作目から持ち越された問題がみるみる解決していくのは、なんだか拍子抜けだった。つまりテーマを「父親に善の心を取り戻してもらう」に集約したわけだが、当時は理解できなかった。ダース・ベイダーは倒すべき敵であって、説得が通じるはずがないし、通じてほしくなかった。力で打ち負かしてこそ勝利なのだ。

しかし最終決戦は興奮した。銀河帝国皇帝が、ダース・ベイダーを上回る強さ、怖さを発揮してくれたからだ。ほとばしる電撃! うひょー! 皇帝は悪いことをした描写がまったくないのに、究極の悪を体現していた。彼がいなければ、第3部はつまらなかっただろう。

原始的なイウォークが協力してくれる。裏切り者ランドがソロを信じる。同盟艦隊は異形の宇宙人ばかり。よくよく見ると奥が深い。単純にルークがベイダーを倒して、レイア姫と結ばれてハッピーエンドになる展開だったら、ここまで長く語り継がれることはなかっただろう。

初見はそれほど興奮しなかった。期待はずれの完結編と思っていた。今さら絶賛するのも悔しいが、やっぱり絶賛されてしかるべき映画だと思う。

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