スカイウォーカーの夜明け / スター・ウォーズ エピソード9 Star Wars: The Rise Of Skywalker

2019年 外国映画 2ツ星 #スター・ウォーズ SF:スペースオペラ チャンバラ 超能力

「ジェダイの武器に敬意を払え」

「最後のジェダイ」の尻拭い、辻褄合わせに終始した完結編。J・J・エイブラムス監督がふたたびメガホンを取って、びっくりするほど「最後のジェダイ」を否定して、びっくりするほどファンサービスに注力している。「これ以上ファンを減らしてはならない」と厳命されたようだ。エイブラムス監督は、「計画を立てて作品に臨むことが大切と学んだ」と反省の弁を述べている。悪いのはディズニーと言いたいところだが、「フォースの覚醒」のあとで申し送りをしなかったわけだから、責任の一端はあるだろう。

パルパティーン皇帝の復活、コピペしたファイナル・オーダー艦隊、レイはパルパティーンの孫、フォースゴーストの助言、すべてのジェダイ宣言、ベン・ソロの帰還と退場。スカイウォーカーの名前は血によって継承されない。

ふーーーーー。新三部作とは、なんだったのか?

エピソード4,5,6はルーク・スカイウォーカーの冒険。失われた正義(ジェダイ)の復活。
エピソード1,2,3はアナキン・スカイウォーカーの絶望。形骸化した正義の末路。

「スター・ウォーズ」は光と闇のバランスを求める物語だった。
だれもがダークサイドに堕ちる可能性があるが、共和国時代のジェダイ騎士団は闇を否定した。シスの記録を封印し、純粋培養された子どもだけで構成した。しかしそれゆえ暗愚になり、滅びた。

ルークが再建するジェダイは、ダークサイドを受け入れたものになるだろう。光と闇のあいだで揺れ動き、間違えることを認めるジェダイだ。

スカイウォーカーの血筋が途絶えることは仕方ない。もともと処女懐妊で生まれた血筋だから、役目を終えて消えるのは当然。また血筋や歴史に盲従する時代は終わったのだ。

ゆえに私はこう考えていた。

  • レイはダークサイドに堕ちる。
  • ハン・ソロ、レイア、ルークの犠牲によってベン・ソロが帰還。
  • ベンはレイを倒すが、フォースを失う。
  • フィンが新たなジェダイの騎士になる。

ふーーーーー。新三部作とは、なんだったのか?

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