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[レビュー2012年01月09日に発表された 

Another アナザー (全12話)

Another

ミステリーじゃなかった

ぶっちゃけ、私の評価は高くない。理由はミステリーじゃなかったから。原作小説は2010年版「このミステリーがすごい!」国内編で第3位にランクインして、アニメも「学園本格ミステリホラー」と宣伝されたのだから、私が誤解したのも無理ないだろう。
謎を解き明かすのがミステリー。謎を恐れるのがホラー。ミステリーホラーとは、謎を恐れつつ、立ち向かっていく物語。しかも学園が舞台。私がどれほど期待していたか、わかってもらえるだろうか。

しかして本編は、主人公に関係なく問題が解決しちゃた。前半の謎(3年3組でなにが起こっているか)は、7月の死者が出たことで解除された。後半の謎(誰が死者か)は、メイちゃんの超能力で看破された。主人公はその場その場で、善良そうな言動をしただけ。ホラー小説愛好家という設定がまったく活かされていない。

とりわけメイちゃんの超能力はひどい。密室殺人のトリックが「テレポーテーションを使いました」というくらい反則だ。メイちゃんは前半で死者を探していたはず。なぜ早い段階で見つけておかなかったのか。死者を特定すれば、それを伝えられるか、信じてもらえるか、殺せるか、の判断になる。これはこれで、サスペンスとして成り立つ。最後の最後で、「なんの証拠もないけど、あいつが犯人です」といわれても困るよ。

それにつけても主人公はうすい。おかしいと思っても、空気を乱すような言動はしない。そのくせイケメンで、スペックが高く、女の子にもてて、ピンチに陥っても平気。美少女ゲームの主人公のように没個性だった。

状況設定はよかった。女の子はかわいい。それだけだった。

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