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[レビュー2011年03月25日に発表された 

ホーボー・ウィズ・ショットガン

Hobo with a Shotgun

めちゃくちゃおもしろかった!

単純なストーリーにゴア表現のオンパレード。ふざけた映画に見えるが、たとえばラスボスを序盤に顔見せするなど、構成はしっかりしている。ホーボーの気持ちが無視→反逆→消沈→再起動→高揚→逃避→挑戦→虚無と、流れるように変遷しているのも素晴らしい。お手本にしたい完成度だ。

そして、ちょっとしたセリフや描写にセンスが光る。たとえば、

  • 看護婦が娼婦に「生きろ、雌豚!」と叫ぶ。
  • ホーボーは娼婦を「先生」と言ってゆずらない。
  • まっとうな暮らしの象徴として芝刈り機が言及されるが、意味がわからない。
  • 芝刈り機とショットガンの値段が同じ49ドル99セント。
  • ホーボーが赤ん坊を崇める姿は異質。
  • 地獄の使者の突飛なデザイン。しゃべるときに口パーツが動く細かさ。
  • 無差別、無意味、ド派手な絞首刑装置。
  • 芝刈り機の有効活用。
  • 自分の悪事がコミックになることを夢見るボス。
  • 「助手席に乗りな!」

荒唐無稽なのに、強烈な説得力がある。予定調和の中にも意外性がある。監督の脳内に、しっかりした世界観が確立されているようだ。本当におもしろかった。ゴア表現はきついが、友人におすすめしたい作品である。

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