レザーフェイス 悪魔のいけにえ Leatherface

2017年 外国映画 2ツ星 実話に基づく 殺人鬼 痛い

皮肉が効いてない。

 レザーフェイスの前日譚。レザーフェイス(ジェド)はまだ若く、吹っ切れてないため、チェーンソーを振り回すことはない。代わりに精神異常者が更生施設を脱走し、ダイナーの客たちを殺すわけだが、ただのストレス。むろんレザーフェイスの殺戮もストレスだが、モンスターと精神異常者では嫌悪感がちがう。

 ジェドは主体性がなく、ふつうの青年だった。彼をモンスターにしたのは、殺人を肯定するソーヤー家と、狂気の母親だった。だから、なんだ? 危険性を訴えた人たちは良識に阻まれ、無念の死を遂げた。だから異常者に油断するなと? そんなのホラー映画を見る人には当たり前だし、異常者の人権を訴える人たちに届く内容でもない。なんだかなーという印象。

 ソーヤー家は狂っていて、そこで生まれた子どもがモンスターになることは必然だった。保安官や更生施設が尽力したが、良識やら善意によって黙阿弥となった。そしてさらに多くの悲劇が生まれた。

 という皮肉を描きたかったようだが、対立の構図が弱かった。

レザーフェイス

シリーズ化された殺人鬼
レザーフェイス
ブギーマン
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フレディ
グッドガイ人形
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ジグソウ
キラ

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