ソウ5 Saw V

2008年 外国映画 3ツ星 #ソウ デスゲーム 密室 殺人鬼 狂気 痛い 誘拐

これまでの解答編

わけがわからなかった『ソウ4』のラストをはじめ、『ソウ1』以前からこれまでのゲームの舞台裏を明かしていく。ジグソウの哲学や手法など、多くの謎が明らかにされるが、そもそも気にしてなかった状況説明なので、「へぇ」と思う程度。むしろ本作で追加された謎の方が気になる。まぁ、人気があるうちは謎が追加されてゆくし、人気がなくなれば打ち切られるので、すべてが明らかにされることはないかもしれない。それにしても予告編で「ジグソウの遺品」を取り上げておきながら、その中身を見せずに『ソウ6』に引っ張るのはどうよ。悪意を感じるぜ。

さておき本編。トラップを仕掛けながらジグソウは、「人の心を深く読めば、偶然の入る余地はない」と断言する。半分は異常者の戯言としても、無視できない迫力がある。ジグソウは「殺人」を嫌悪し、自分のゲームは「更正」だと主張するが、果たして誰が更正できたと言うのか? 『ソウ5』の冒頭に出てくる溺死ボックスは脱出不可能であり、ルールの説明もなかった。もはやゲームですらないのだが、狂った人になにをいっても無駄か。

狂っているのに......、あるいは狂っているからこそ、ジグソウはゲーム完全に支配できている。予知能力にも等しい洞察力と、自己完結した正義感。かつてなかった恐怖が、そこにある。

全7作を見てからの感想

「ジグソウらしくない」と感じたことは正しかった。

シリーズ化された殺人鬼
レザーフェイス
ブギーマン
ジェイソン
フレディ
グッドガイ人形
ハンニバル・レクター
シザーマン
脅迫者
フィッシャーマン
ミュータント
ジグソウ
キラ

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