レビュー  2014年07月10日  に発表された 

PSYCHO-PASS サイコパス 新編集版 (全11話)
PSYCHO-PASS

4ツ星

答えのない問題に挑む

犯罪を伝染性の病気と捉え、警察を厚生省の管轄にする世界観。「潜在犯」「監視官と執行官」「色相」といった用語。システムの眼となるドミネーター。司法や歴史を失った社会の歪み。街中にあふれるホログラム。よく練りこまれている。
管理社会の矛盾はありふれた題材だが、「完璧なシステムが存在しないこと」を認め、不測の事態を運用でカバーすることで完全性を演出するという発想は新しい。システムも現状維持に固執せず、よりよい安定を目指しているところも新鮮だった。

しかし不満もある。まずキャラクターが美しすぎる。狡噛も槙島もここまで完璧超人にする必要はなかった。宜野座も前髪が長くて切りたくなる。そして演出が駆け足だ。シナリオの魅力を映像が引き出しきれていないような印象を受ける。槙島がハイパーオーツを狙う発想も、理性的推理の結果というより、狡噛と槙島の思考法が似ているため同じ結論にたどり着いたとした方がよかったと思う。
まぁ、このあたりを求めてしまうのは、それだけ完成度が高いからだろう。
第2期も作られるらしいから楽しみだ。ニコ生上映会で一気に鑑賞できたのは幸いだった。これを毎週少しずつ見るのは酷だったろう。

ちなみに私は最初の放送時は見てなかったので、新編集版でどこが変わったのかはわからない。しかし放送から2年を経て新編集版を作れるなんて、スタッフは恵まれている。ほとんどすべてのアニメ、ドラマは、新編集版を作ればぐっとおもしろくなるだろうから。

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PSYCHO-PASS サイコパス 新編集版 (全11話)