暗号探偵クラブ 女たちの殺人捜査 シーズン1 (全3話) The Bletchley Circle S1

2012年 海外ドラマ 3ツ星 社会派 超能力

プロットはいいが、活かせてない。

1950年代ロンドン。スーザンはドイツ軍の暗号を解読した専門家だったが、現在は平凡な主婦。夫は彼女の経歴を知らない。
ある日、スーザンは連続殺人事件に一定のパターンがあることに気づき、警察に知らせる。警察は信じて捜査してくれたが、死体は見つからなかった。スーザンは死体を見つけるため、かつての同僚たちに声をかける。

口にされないが、スーザンは自分の才能を活かした仕事をしたいと思っている。戦時中の暗号解読に、強い生きがいを感じていたのだろう。警察が信じて捜査してくれたことで、スーザンは義務を果たした。そこから先は意地。「自分たちはこんなことができる」と証明したい。

おもしろいのは、ほか3名も同じように思っていること。反対することは雄弁だが、同意するときは語らない。4人の女性たちは、それぞれ不満がある。

しかしスーザンは、夫に尽くすことに不満があるわけではない。野心はあるが、野心だけじゃない。そこに女性らしさと言うか、リアルな人間味がある。
事件は解決するのか? それによって彼女たちは認められるのか? 認められたら家庭より仕事を選ぶのか? 興味が湧いてくる。

んが、そうした興味に応えてくれるドラマではなかった。長く続けて、少しずつ描いていくと思っていたが、シーズン2で終わった。うむむ。
プロットはおもしろかったから、ちゃんとシリーズ構成してほしいが、ドラマじゃ難しいところか。


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