ふってわいた1秒
2008年 科技 天気・季節 宇宙
2009年1月1日に「うるう秒」が挿入されることが決まった。
うるう秒とは、原子時計と天文時のずれを調整するために追加、または削除される1秒のこと。意味がわからんので調べてみた。
うるう秒
この世でもっとも正確な時計はセシウム原子時計(協定世界時:UTC)である。これは3000万年に1秒しかズレない。ところが一年の長さ──つまり地球が太陽を一周する時間(世界時:UT1)──は、地球の自転周期が一定でないため変動する。この3年で1秒近くズレてしまった。
このズレを調整するために加減されるのが「うるう秒」である。
正確すぎる時計を、現実にあわせるための1秒と言えるだろう。
世界時が未来にどれほどズレるかは事前に予測できない。先のスマトラ沖地震によっても、自転がわずかに早まったと言われている。ということは、原子時計で100年を測っても、現実はちょっぴり(数分)ズレるかもしれない。タイムトラベルする人は注意が必要だ。
さて、この余分な1秒は、2009年1月1日の午前8時59分59秒から午前9時までに挿入される。ありえない「8時59分60秒」は、時報では告知されず、100秒前から1秒の長さを1/100秒ずつ伸ばして調整する。1秒の長さにうるさい人は、秒音間隔がいつもより長いことに気づくかもしれない(無理だと思うが)。
絶対に思える時間も、つきつめれば現実に合わせるしかない。
おもしろかったので、日記に書いておこう。