火星への片道切符というジョーク

2014年 科技 宇宙
火星への片道切符というジョーク

 片道切符の火星移住計画に、1058名の候補者が選定されたらしい。

  • オランダの民間非営利団体「マーズワン財団」は、2025年からの火星移住計画を目指している。
  • 2025年に最初の4名、2年ごとに4名ずつ増やしていく。
  • 往路はなく、移住者は二度と地球にもどれない。
  • 約20万人の移住希望者の中から1058名の候補者が選ばれた。
  • 最終的に24名に絞りこまれる。
  • 候補者には、日本人の男女10名も含まれている。

 ふざけた話だ。
 月面にさえ拠点を作れないのに火星? しかも民間の非営利団体が、あと10年足らずで? すでに無人の建設ロボットがドーム基地を完成させている、ってわけでもない。私が知るかぎり、密閉空間での生活は地球上でさえ持続性がなく、火星に探査機を落とすことさえ失敗続きなのに?

 まぁ、ジョークだろうね。
 応募した20万人には、真剣に人生を賭けたい人もいるだろうけど、最終的に選ばれる24名はジョークがわかる人になるだろう。2024年くらいに無期延期が発表されるのがオチだ。

 こういうジョークって、宇宙開発に寄与するんだろうか?

 多くの人が実現性を考えるキッカケになるならいいが、そういう演出もない。どんな人たちが、どんなつもりでやってるか知らないけど、あんまりいい印象はないなぁ。