資産になる仕事

2009年 政治・経済 仕事
資産になる仕事

金持ち父さんの定義によれば、もってるだけでお金を生み出すものが「資産」である。

そしてお金ではなく、資産を作るために働きなさいと諭している。たとえば労働で100万円を稼ぐより、毎月1万円ずつもらえる資産を集めた方がいい。なぜなら労働による収入は限界があるし、失いやすい。ひきかえ資産は増やしても手間がかからない。究極的には、働かなくても食べていけるようになる。
人はいつか老いるのだから、労働による収入だけにたよるのは危ない。

歌手が歌うにしても、たくさん稼ぐため、たくさん歌うのは限界がある。喉がつぶれたらお払い箱だ。それよりレコードやCDで歌声を資産化すれば、同時にたくさんの場所で聞いてもらえる。資産が、自分の代わりに働いてくれる。
徹夜で歌える歌手と、ブランド化できる歌手。芸術性はさておき、経済的にどちらが優れているかは明らかだろう。

しかし多くの人は、自分が著作者となるような仕事をしていない。クリエイター系の仕事であっても、成果物の稼ぎが自分の財布に入ってくる人はまれだ。
それでも、自分のスキルやキャリアという資産は高まるかもしれない。自分の価値が高まれば、より多くの報酬を請求できる。自分の名前で仕事をとって、それを部下に任せられるようになれば、それも1つの資産と言える。

もっとも阿呆らしいのは、する前と後でなにも変わらない仕事。穴を掘って埋めるとか、火を点けて消すとか……。「無意味な仕事にも文句を言わない人物」という評価は得られるだろうが、それが資産になるパターンは多くない。

そして最高なのは、他人のお金で自分の資産を買うこと。リスクは最小に、権利は最大にできるからね。国の援助で留学して、帰国後は個人事務所を開くようなやり方が望ましい。

しかし最高と最低の条件は、とてもよく似ている。見極めなければ……。