親父が残したキャンプ用品を点検する

2013年 生活 スポーツ
親父が残したキャンプ用品を点検する

 親父が亡くなって7年経ったので、大々的に遺品整理することになった。

 困ったのはキャンプ用品である。親父はアンデス縦断登山隊に参加するような山男だったから、山の道具がひと通りそろっている。しかし残された家族は使い方はおろか、名称さえ理解していない。わからないまま捨ててしまうのも惜しいので、家族でキャンプすることになった。

夏キャンプの思い出

 毎年夏になると、親父は家族をキャンプに連れて行ってくれた。親父の人生記録によると、ファミリーキャンプは16回開催されている。私にとって、夏のキャンプは当たり前の行事だったから、特別なことと思っていなかった。なので15歳(1986年)になると、適当な理由をつけて留守番するようになった。いま思うと、わがままな子どもだ。

 最後の参加が1985年だから、27年前になる。27年前から使われている道具もあるが、ほとんど見知らぬものだ。それでも使ってみよう。

道具を調べる

 実家にもどって、キャンプ用品すべてを広げてみる。親父は几帳面な性格だったから、なんでもきちっと収納されていたが・・・この7年でわかってない人(=母)が整理したから統制が崩れていた。用品リストもあるけど、名称がわからないから意味がない。余談だが、親父の記録は用具を買った日付や値段も載っている。本当に細かい。

 手こずったのは、テント。27年前は三角柱を寝かせたA型テントを張っていたが、いまはドーム型だ。ドーム型はどうやって張るんだろう? ネットで検索しながら展張してみる。

 ポールをクロスさせ、張力で空間を確保するのか。フライシートはアウターテントと呼ばれ、やはりポールで張り出すのか。なるほどなぁ。27年の進化に圧倒される。

家族キャンプを主催する

 道具の大半は名称がわかったが、使えるかどうかは、使ってみないとわからない。というわけで、キャンプしてみることになった。
 参加者は、私、嫁、私の母、妹、妹の息子(甥っ子)の4.5名。道具を切り詰めるほど理解できていないため、クルマ2台に分乗しよう。自信がないから一泊二日で、近場がいい。妹が、成田ゆめ牧場のオートキャプ場を予約してくれた。ふむ。

 家族は、長男(=私)がキャンプに連れて行ってくれると思っているようだが、そんな度量はない。しかし弱音を吐いても仕方ない。やれるだけやってみよう。道具の使い方や料理について調べ、計画の詳細を詰める。でもまぁ、やってみなくちゃわからないよね。

 キャンプ決行は7月20日、21日に決まった。