COOPで「逃げる」を練習する / Left 4 Dead 2
2014年 娯楽 ゲーム『Left 4 Dead 2』をやってると、逃げることの難しさを痛感する。
『L4D2』はCOOP(協力プレイ)が前提なので、1人では対処できない状況がある。たとえば Tank や Witch といった強敵に狙われたら、一目散に逃げなければならない。だけど、できない。どうしても立ち向かってしまう。逃げるにしても、敵から目を逸らせず、交代するわけだが、すぐ地形に阻まれてしまう。
うまい人は全力で逃げる。
まったく振り返らず、行き止まりに入り込まないよう、仲間たちが敵を攻撃しやすいよう、円を描くように、「助けてー」と叫びながら、逃げる。
意味、わかるでしょ?
仲間たちに敵を倒してもらうため、囮として逃げるんだ。一直線に走っても意味はない。
1人でやるゲームだと、基本的に「逃げる」はありえない。「ステージを離脱する」という選択はあるが、自分が逃げまわっても状況は好転しないからだ。
でもCOOPなら、仲間がいる。うまく逃げれば、強敵を倒せる。
そんな難しい操作じゃないんだけど......気持ちを切り替えられない。
思えば実生活でも、「逃げる」という行動オプションはなかなか実行できない。助けてくれる仲間がいなければ、逃げても意味がないからだ。
だから、ふんばる。自分ひとりではどうにもならないとわかっても「助けてー」と叫ばず、がんばって、がんばって、玉砕することで、努力を認めてもらおうとする。
なんかね、ブラック企業で人が辞めない理由がわかった気がするよ。
お子さんがいる親は、ぜひ「逃げる」を教えてあげてください。「がんばって玉砕する」を教える先生は多いけど、「やばくなったら、逃げる」「未来のため、賢く逃げる」を教えてくれる人は少ない。
練習しておかないと、「助けて」と声が出ない。
練習しておかないと、「逃げる」を実行できない。
COOPは学ぶことが多いや。