コクーン Cocoon

1985年 外国映画 2ツ星 SF:ファーストコンタクト 地球外生命

ちょっと宇宙人を美化しすぎではないでしょーか?

この作品に登場する宇宙人は、神のごとき存在である。
人智を越えた癒しの力、不老不死、平和的で、博愛主義者だ。
たしかに、宇宙人が敵であるとはかぎらない。しかし味方であるとも言えない。安易に信じてしまうのはいかがなものか。これがたとえば、地球人のサンプルを集めるための芝居ではないと、誰が言えるだろう?

もちろん、この映画の脚本に抜かりはない。
死にかけた老人たちなら、ついていってしまうのも理解できる。また、地球に残って、天寿を全うすることを選んだ老人を描くことで、偏りもない。
正面切って、駄目だと言うのは難しい。

なんだけど……どうにも納得できない。
「現実には存在しないもの」を賛美しても、どうにもならないと思う。

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