感染列島 Pandemic / Kansen retto

2009年 日本映画 1ツ星 災害救助

百害あって一利なし

予告編を見たときは、パンデミック発生時の社会混乱や、政府の対応をシミュレーションする映画と思っていた。日本社会がいかに壊れやすいか、行政組織の硬直化や法整備の遅れは、どんな被害をもたらすか。この映画が防災意識を啓蒙すると信じていた。
しかしフタを開けてみれば、お涙ちょうだいドラマと荒唐無稽なヒーロー行為ばかり。こんな映画を見ちゃうと、身勝手な行動が世界を救うと誤解されてしまう。それこそ災いのもとだ。

TBSは『日本沈没(2006)』につづき、ふたたび見る価値のない災害映画を作ってしまった。
東日本大震災(2011)発生後に鑑賞したので、ますます印象が悪かった。

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