オペラ座の怪人 The Phantom of the Opera

2004年 外国映画 4ツ星 ドラマ 恋愛 障害

これが......オペラか!

 オークションにかけられたシャンデリアが、オペラ座に封印された過去を呼び覚ます。ツカミはオッケー! 音楽、セット、カメラワークも豪華。序盤はテンポもよく、ぐいぐい引き込まれた。
 が、中盤はだれてしまう。ちょっとした会話も歌で表現するため、まどろっこしくなった。おまけに考えていることをそのまま言葉にするのも戸惑う。

 やがて本作は映画ではなく、オペラだと気づく。映画のリズムを外しているのではなく、オペラの作法を守っているのだ。

 ストーリー的には単純で、とくに感動することもない。だが、すべてを歌で表現するオペラを見た興奮はべつにある。おまけに日本語歌詞で聞けたのは僥倖だった。実際のオペラは見たことないし、たぶん見ることはないだろうが、本作は見られてよかったと思う。

 2021年、字幕版で再視聴。
 劇場でオペラを見たことはないが、劇場ではどうやって表現してるんだろうと興味が湧いた。あと思っていたより音楽が新しい。1本見ただけじゃわからないものだ。

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