ミッちゃん (21分) Mi-chan

2021年 アニメ 2ツ星 SF 幽霊 短編映画 電脳

よくあるネタでも、映像化するのはヨシ。

第32回東京学生映画祭 入選作品。Gyaoで視聴。
雑なポリゴンと、ゆらゆら安定しない一人称視界ではじまる。そういうアニメと思っていたが、実写パートがはじまって「仮想と現実を行き来する構成」とわかった。それならカクカクした動きも許容できる。

2029年。主人公アカネは大学4年生。SNS『バーチャピア』で、疎遠になっていた幼なじみ・ミッちゃんと再会する。現実に合ってみようと家を訪ねると、ミッちゃん一家は感染症で全滅していた。『バーチャピア』にいたミッちゃんは、AIユーザーBotだった。

うーーーん、そっから話がはじまるだろう。死者のAIユーザーBotは、社会にどんな影響を与えるか? 主人公はどう思うのか? ミッちゃんは自分をどう認識しているのか? そのへんを描くとSF長編になってしまうが、21分あればもうちょい踏み込めたのではないだろうか。

物足りないと思うが、こういうネタを映像化してくれるのはうれしい。もっともっとSFが増えてほしい。

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