シュタインズ・ゲート ゼロ (全23話) STEINS;GATE ZERO

2018年 アニメ 3ツ星 SF タイムトラベル 電脳

永遠に終わらない青春。

『シュタインズ・ゲート』の続編でも前日譚でもなく、成功しなかったルート(世界線)を集めたもの。成功したルートは描かれているから、『ゼロ』は永遠に終わらない。いつまでもいつまでも挑戦しつづける。過程のみ。そういうものとわかったとき、楽しめるように鳴った。

オカリンが復活すると盛り上がるが、一瞬の花火。次のエピソードでは「なかったこと」になる。唐突な切り替えのため、いまだれがなにを知っているのかわからなくなった。ゲームの複数のシナリオをつなげたせいもあるが、前述したとおり、プロットによる制約が強い。

個々のシナリオはおもしろかった。ただ人工知能「アマデウス」の設定は消化しきれてなかったが、まぁ、「クリスのいない世界線でクリスを出す方法」だから仕方ない。
なにより声優さんがうまい。年代や事情に応じた演じ分けに驚嘆した。

視聴して感じたことは、「永遠に終わらない青春」だった。事態がどれほど悪化しても、経験情報が失われても、あきらめないかぎり、終わらない。振り向けば、別の世界線の自分たちがいまも戦っている。それを青春の1ページとみるか、呪縛とみるかで印象が変わるかもしれない。


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