メテオ Meteor
1979年 外国映画 3ツ星 SF パニック
『地球最后の日』(1951)を嚆矢とする天体衝突もの。28年を経て核ミサイルで迎撃する技術はあるが、米ソ冷戦が障害となる。人類存亡の危機に、人類は果たして手を取り合うことができるか? とまぁ、政治的なメッセージが強くなっている。してみると『地球最后の日』(1951)は宗教的。
ソ連のミサイルが真っ赤なのは、微笑ましい。
主演は49歳のショーン・コネリー。しぶい。女性を口説き、公衆の面前でキスするから、007そのもの。あるいは、アメリカ的なヒーロー像か。
美女がいきなり惚れる。馬鹿な将軍がいきなり会心する。パニックになる人々を導いてゆく。ヒーローは道理を超えて、カリスマによって問題を解決してゆく。つまり自分たちを無能とし、超人による平定を渇望する物語。そのように見えば、本作も宗教的か。
2023年に再視聴。さすがに特撮は粗いが、音響ががんばってる。メテオが接近する効果音ともBGMともつかない不気味な音がいい。
天体衝突
- 1951 地球最后の日 ... このジャンルの基本形。
- 1962 妖星ゴラス ... 地球を動かす。
- 1984 さよならジュピター ... ブラックホールに木星をぶつける。
- 1998 アルマゲドン ... お涙頂戴。
- 1998 ディープ・インパクト ... 『地球最后の日』のリメイクから拡張された。
- 2012 エンド・オブ・ザ・ワールド ... きみとぼくの閉じたセカイ。