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[レビュー1992年08月25日に発表された 

インスマスを覆う影

Shadow over Innsmouth

意外に忠実なドラマ化

あの『インスマスを覆う影』を、まさか現代日本の漁村を舞台にドラマ化するとは! こんな企画がよく通ったものだ。
しかし内容は驚くほどしっかりしている。蔭洲升(インスマス)、赤牟(アーカム)、王港(キングスポート)といった地名の遊びはあるものの、恋愛ドラマや新解釈を割り込ませない姿勢は好感がもてる。原作が原作なので、いささかストレートすぎるきらいはあるが……それはまぁ、持ち味だしね。佐野史郎の、ラブクラフト神話への愛がひしひしと伝わってくる。

ラストで主人公が、「次は壇宇市(ダニッチ)か」と言うのだが、ぜひシリーズ化してほしかった。低予算でも、愛があればいいものを作れるのだ。

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