配線地獄

2005年 科技 ゲーム
配線地獄

男は配線に強い……なんてのは幻想だ。少なくとも私は駄目だ。つなぐだけならいいけど、どこにつなぐかわからなかったり、つないだのに動かなかったりすると、激怒してしまう。
まさしく、「ぶち切れる」というやつだ。

1.欲しいぜ、HDTV+5.1ch!

PS2にはD端子(映像)と光デジタル端子(音声)が標準装備されている。
D端子を使うと、ゲーム画面は高解像度(HDTV)になるらしい。さらに光デジタル端子を使えば、クリアで臨場感ある音質(5.1ch)になるそうだ。

2.現状確認

しかしPS2に梱包されているのは、それより劣るアナログ端子(映像+音声)だ。これは、多くのテレビやビデオがD端子や光デジタル端子に対応していないためだ。
私は接続方法をネットで調べ、我が家のAV機器を確認した。
「端子、ある!」「形状、OK!」
私はケーブルを買いに行った。

3.なぜ売ってない?

PS2にはD端子と光デジタル端子が標準装備されている。
にもかかわらずソニーは、これらを接続するセットケーブルを製造していない。D端子とアナログ端子(音声)のセットケーブル(SCPH-10330)が最上位で、光デジタル(音声)を楽しむためには、別途、光デジタルケーブルを買わねばならない
ワケわかんないよ、ソニー。
私はまず、光デジタルケーブル(RP-CA2030A)を購入した。

4.先に言えよ、コンチクショー!

次に、PS2周辺機器のコーナーに行く。
すると、D端子と光デジタルのセットケーブルが、サードパーティから販売されていた(フジワーク:PS2用「技」D端子+光ケーブル)。店員に聞くと、「これさえあれば光デジタルケーブルは買わなくてもいいですよ」だってさ。もう買っちゃったよ。
しかしケーブルの本数は少ない方がいい。泣く泣く私は、D端子と光デジタルのセットケーブルを購入した。

5.なんで映らねぇんだよ!

家に帰って、HDDレコーダーに接続する。
が、HDDレコーダー側がD端子を認識しない(画面がぶれる)。どうやらウチのレコーダーは、「一部、非対応の機種があります」に該当するらしい。ふざけんな!
仕方がない。私はPS2からテレビに直接出力させることにした。

6.どーして音が出ないの?

テレビのD端子を接続すると、画面がクリアになった。
「おぉ~。こりゃ、いいや♪」
しかし音が出ない。よくよく調べてみると、テレビの光デジタル端子はBS放送限定で、ほかの入力を受け付けないらしい。
うっそー!?

7.ふざけんな、独自規格!

それじゃD端子のみ使って、音声はアナログ端子に戻そうと思ったら、PS2にはアナログ端子がない。特殊なケーブル形状なので、単体のアウトプットは光デジタル端子だけだった。


……ちょ、ちょ、ちょっと待ってくれ……・


つ、つまり、元のケーブルに戻すしかないってこと?

せっかくケーブルを買ったのに? 2本もだよ!
こんなの、ひどいよ! こんなの、わかんないよ!
このケーブル、どうしてくれるんだよ!