モトコンポの夢、ふたたび / MOTOR COMPO
2011年 政治・経済 物欲 車
モトコンポをご存じだろうか?
モトコンポは1981年にシティと同時発売されたスクーター。折りたたむと箱形になり、車のトランクに積載できる。わずか4年で生産終了となったが、『Dr.スランプ』や『逮捕しちゃうぞ』に登場したことで人気が高まった。
当時、私は10歳だったが、そのユニークな形状はたまらなくかっこいいと思った。
あれから30年。東京モーターショー11で、ホンダはコンセプトモデル『MOTOR COMPO』を発表した。モトコンポの現代版で、その名のとおりエンジンがモーターになった電動スクーター(EV)だ。フォルムが丸みを帯びたり、メーター類がiPhoneライクになったり、だいぶスタイリッシュになったが、モトコンポの魂が感じられる。うーん、かっこいい♪
コンセプトモデルだから、発売される見込みはない。でも、欲しいなぁと思う。この「欲しい」は衝動的なもので、理性に基づかない。デザインの力は大きい。
冷静に考えると、いまの生活スタイルに電動スクーターは必要ない。車に積載できるという特徴も、ロマンをかき立てられるものの、具体的な使用イメージはわかない。
たとえばドライブに持っていったとして、車を置いてスクーターで走ることがあるだろうか? スクーターが走れるなら車も走れるわけで、わざわざ乗り換えることもないだろう。近所なら、ただのスクーターで十分だし、私には自転車がある。ガソリン駆動じゃないから、電車に持ち込めるのかな? だとしても、折りたたみ自転車の方が軽いだろうな……。
すごく便利そうだが、じつは使い道がない。
そーゆーものにかぎって、かっこいい、欲しいと思ってしまうんだよね。