ブラックホール The Black Hole

1979年 外国映画 4ツ星 SF ロボット:自律型 宇宙開発 狂気

ブラックホール、それは地獄の入り口。

『スター・ウォーズ』(1977)が起こしたSFブームに乗っかって制作された映画・・・であろう。都市のような巨大宇宙船の向こうにブラックホールが見えるポスターは鮮烈だった。私は1984年の『ゴールデン洋画劇場』で見た。ロボットのデザインや火球が転がってくるシーンは覚えているが、ストーリーはすっかり忘れてしまった。
2021年に再視聴。やーーーーーー、SF冒険スペクタルだねぇ! たぶん若い人が見たら首を傾げるだろうけど、幼少期に洗礼を受けた私は大いに楽しめた。

ストーリー

20年前、超大型宇宙船シグナス号がブラックホールを発見する。天才科学者ラインハート博士はブラックホールの探究に取り憑かれ、全乗組員を殺害、もしくはヒューマノイドに改造して使役した。
現在、パロミノ号がシグナス号を発見し、救助のため乗船した。クルーはラインハート博士の狂気に気づき、脱出を試みるが失敗。最後の手段としてブラックホールに突入して、向こう側の宇宙に抜けた。ラインハート博士はブラックホールに飲み込まれ、地獄に落ちた。
(おわり)

ブラックホールはただの穴で、ときどき火の玉が飛んでくるのもいい。ブラックホールを通り抜ける道があるのもいい。未知の宇宙からどうやって地球に帰還するかも考えない。だが、ブラックホールの底が地獄になってるのはどうなのよ? そんな馬鹿なーーーー! 当時の科学常識に照らしても無茶だが、たまらない。

科学的なツッコミはさておき、宇宙船のデザイン、映像がいいよね。やたら広い回廊は妙に印象に残ってる。いつも窓からブラックホールが見えるのも素敵。
あとやっぱりロボットが素敵。ことわざを使ったり、射撃を練習したり。マクシミリアンの武器がフードプロセッサーってのも滑稽ながら怖かった。人間性を排除したロボットが葬式するとか意味不明だけど、『海底2万マイル』のパロディだろうな。いや、だとしても意味不明か。
あと音楽も単調ながらよかった。

思い出補正で加点されて★4。
★5は無理だけど、★3は申し訳ない。そんな感じ。

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