[レビュー1975年03月06日に発表された 

アラン・ドロンのゾロ Zorro

ヒーロー 変身
更新日:2010年12月28日(火) 22:28 [Edit]

ストレートにかっこいい

これでもか、これでもか、と繰り出されるケレン味たっぷりの演出に、もうメロメロ。冷静に考えるとあり得ない、馬鹿らしいシーンの連続だが、とにかく勢いがあって、圧倒される。劇中、ゾロが手を下すのは1回だけだが、そこまでの忍耐と盛り上げがたまらない。フィニッシュの爽快感は、映画の醍醐味でもある。
また野沢那智の吹き替えも素晴らしい。愚かな総督と華麗なゾロを見事に演じ分けている。頭では同一人物とわかっていても、変身の興奮があるから不思議だ。

細かいところでは、しゃべれない従者と犬の活躍もいいね。個性的だけど、目立ちすぎず、主人公の脇をしっかり固めている。彼らの存在なしに、ゾロの輝きはなかったと思う。
かっこよさを極限まで追求した傑作だった。