[レビュー1990年10月17日に発表された 

タイムクラッシュ・超時空カタストロフ The Time Shifters; Thrill Seekers

タイムトラベル 災害救助
更新日:2009年04月11日(土) 03:04 [Edit]

もう1歩、いや3歩くらい踏み込んでほしかった

大スペクタルとは言えないが、いい加減でもない。小振りながらもしっかりできている。ラストもSFらしくていい。

まじめに分析すると、登場人物の反応がセオリー通りでつまらない。
主人公メリックは、自分が助けた男が子どもを殺した事実にもっと悩むべきだし、未来人はメリックが気づく前(発電所災害あたり)から歴史修正すべきだった。ちょっと考えるとおかしな点が見えてしまうのは残念だ。
たとえば未来人が実力行使せず、メリックに自殺を依頼するのはどうだろう? 「あなたが消えれば、奥さんも、ほかの大勢の人も助かる。その理屈はおわかりですね」なんて言われたら、かなり悩むだろうな。

未来からの観光客もマヌケすぎる。行く先々で写真を撮られて、しかも災害に巻き込まれて死んでいる。馬鹿だなぁと思うが、彼にはリアリティがなかったのかもしれない。安全を保証されていると思い込み、油断を招いた。スリル・シーカー社も同じで、現地(時)人の必死さを読み切れてなかったようだ。
さらに考えると、テレビで大惨事をながめている私たちも、彼らとそう変わらない。油断しちゃダメだな。

本作は決してダメではないが、もっと掘り下げれば傑作になったと思う。

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