レビュー  2008年10月04日  に発表された 

地獄少女 三鼎 (第3期・全26話)
Hell Girl: Cauldron of Three

5ツ星

地獄少女を知りながら、糸を引かなかった者が幸福になる

はじめて山童が登場したとき、第2期で生き残った拓真くんが妖怪変化したと思っていた。地獄少女が還ってきた理由などが気になるが、とにかく地獄流しが再開する。第3期は学校とその周辺に舞台が限定され、ゆずきという少女が絡められている。これまでより親しみがもてる。演出上の工夫と思っていたが、ちゃんと意味があったのは驚き。全体構成も素晴らしい。
各エピソードはきわめて暗い。いつ、だれが、だれを流すのか? 毎度救われない結末に、胸が押しつぶされる。「恨み」という感情は、とにかく非生産的なものだと思い知らされる。

  • 04. 兄貴 ... 自分だけ変わっても意味がないという結論は悲しすぎる。
  • 09. はぐれ稲荷 ... 恐怖を感じるほどの知性もない。
  • 12. 真夏のグラフ ... 実写の紙流しが面白かった。
  • 15. 兎と亀 ... 自分と同様、相手にも心と、狂気がある。
  • 16. 誘惑の罠 ... 地獄流しをした者にも幸福を。
  • 20. 華と月 ... 果たして、どちらが生き残ったのか。

恐怖が蔓延し、第2期のような展開になるのかと思いきや、終盤で意外な事実が明かされる。うわぁ、そうだったのか。事実をふまえて主題歌『月華』を聞き返すと、意味がちがってくる。見事です。

地獄少女は奥深い人間ドラマに昇華した。第1期から見てきてよかった。多くの人に見てもらいたい傑作シリーズである。


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思考回廊 レビュー
地獄少女 三鼎 (第3期・全26話)