インセプション Inception
2010年 外国映画 4ツ星 ★妄想リメイク 夢 記憶操作 電脳目がまわる快感
おもしろかった。しかし、難しい。「エクストラクション」の説明が足りないまま、さらに特殊な「インセプション」がはじまるから、ついていくのは容易じゃない。一度見ただけじゃ理解できず、何回も見なおした。すると、いくつかの不整合に気づく。
- キックの効果が3階層目だけちがってないか?
- 調合師もいっしょに夢を見て大丈夫か?
- 誰の夢でもない虚無にどうして情報が残っているのか?
- どうしてサイトーだけ老人になったのか?
- そもそもサイトーはどういう人物か?
ストーリーを破綻させるほどの不整合ではない。勝手な解釈で補完できなくもない。なので、細かいことは切り捨てて、ストーリーの勢いを優先したのか? そうかもしれないし、そうでないかもしれない。
夢という曖昧なものに、ゲームのようなルールを設定し、かつ、それを無視する。観客は振り回されっぱなしだ。しかし、よくわからないことも本作の魅力になっている。それが意図した演出かどうかは知らないが、してやられたと思う。
おもしろかった。難しかった。でも、おもしろかった。
妄想リメイク
サイトーを主役にしたサイドストーリーを書いてみた。サイトーがコブとインセプションにこだわる理由を描いている。ぜひ読んでほしい。