禁煙して202日

2004年 生活 タバコ 健康
禁煙して202日

──たばこをやめて、今日で202日が経過した。

3月までの私は、日に20本ほど吸っていた。
ひとたび火を付けると、3本はチェーン。
集中力が切れると一服、リラックスしたいときも一服。
ヘビーとは言わないが、ヘンな咳をするくらいのスモーカーだった。

──きっぱりやめて7ヶ月。
もうたばこがない生活にも慣れたし、たばこの臭いが不快になるほど感覚が戻っている。
やめてしまえばアッケナイもんだ。
およそ18年間、ほぼ毎日欠かさず燃やしていた葉ッパは、なんだったのだろう?

今日は、たばこをやめた結果について、幾つかの報告をしたい。

1.爽快感などない

たばこをやめると気分爽快になる、といった効果はない。
たばこを吸わない人を見てみればいい。
別に、気持ちよさそうに歩いているわけじゃない。
それが「当たり前」であり、その「当たり前」を取り戻すだけの話だった。

2.身軽になった

やめて気づいたのだが、たばこは荷物だった。

  • 出かけるときには「ライターは持っていたっけ?」と確認する。
  • ライターが見つからないと、買うか借りるか、迷う。
  • 帰宅途中で、「買い置きはあったかな?」と記憶をたぐる。
  • お店に入るときには「喫煙席はある?」とチェックする。
  • 会議の前には「今のうちにヤニの補給だ。あと3分!」と急かされる。
  • 同席者の承諾を得てからたばこに火を付けるものの、灰皿の位置、煙の流れ方、相手の視線、咳き込みなどが気にかかる。

──たばこをやめると身軽になる。
人間が入れるところには、気軽に入っていける。
たばこを吸うことには、多くの制約があったのだが、やめるまで気づかなかった。
それは、拘束具を脱ぎ捨てたような感じだった。

3.まずさがわかる

たばこをやめると味覚が戻り、食べ過ぎで太るといわれる。
……が、実際には逆だった。
たばこをやめると味覚が戻るのは本当。
でも、食べ物がまずいこともわかるので、食を選ぶようになる。すると、自然にダイエットにもなる。

コンビニ弁当、ファーストフード、ファミレスの食事などは、実はそれほどウマイもんじゃない。
なのに、たばこを吸っているときは、物珍しさと味の濃さにだまされ、「うまー」と喜び、がぶがぶ食べていた。
たばこをやめると、「どうしてこれを喜んで食べていたのか」と、不思議に思う食品も少なくない。

──それと、わかるのは味だけじゃなく、臭いもだ。
たばこを吸い終えた人が、これほどクサイとは知らなかった。
吸っていたころの自分も同じだったのかと、戦慄するときもある。

文中でも述べたが、私自身スモーカーだったし、この程度の文章に啓蒙されることはなかった。健康を害すること、1年のたばこ代、税金のカラクリ、周囲への影響、社会人としてのモラル、あれこれ言われても気にしなかった。友だちが禁煙すれば、邪魔することばかり考えていた。
そんな私だが、あえて言いたい。

禁煙は、なにかを得るためではなく、なにも失わないためにするものだ。
報酬は、価値ある「当たり前」。
マイナスがゼロに戻るだけ。

今日は、これだけを伝えたかった。

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