自作人生
2004年 生活 健康以前、私は「貧乏ライフ」に憧れていると書いた。
これはちょっと正確じゃない。やっぱり貧乏はイヤだ。
しかしなんでも金で解決できるわけじゃない。
(どんな暮らしをしたいのか? なにに幸福を感じるのか?)
私は自問し、そして件名のような考えに至った。
自分の人生は、自分の手で作る。
好きな部分を伸ばし、どうでもいいところは削る。
死ぬまでのあいだに、「お気に入りの人生」を完成させる。
市販品も悪くはない。
安いし、簡単だし、サポートも充実している。
まぁ、スタート時にはちょうどいいよね。
しかし玄人なら、自作してみたくなる。
自作するためには、物事の仕組みを知らなければならない。
他人任せのブラックボックスが多いと、手も足も出ない。
──給料はどうやって決まるか? なにが評価されるか?
──社会にはどんな制度があって、どう利用できるか?
──これから世の中はどうなるのか? なにが伸びるのか?
わかればわかるほど、思い通りに生きられる。
わかるほど楽しくなる。
「お気に入りの人生」に近づいていく。
◎
...というわけで、最近は「自作料理」に凝っている。
料理をすることで、いろんな仕組みが見えてくる。
一方、PCはすべて市販品。自作はめんどくさい。
PCの仕組みは知らなくてもいい。
自作人生は、なんでも自作するわけじゃない。
利用できるものは利用する。
仕組みがわかれば、安心して組み込める。
まだまだ、お気に入りとは言えない。
足りない部品が多すぎる。知らない仕組みが多すぎる。
手に入れるには手間もかかるし、リスクも多い。だが、やむをえない。
自分の人生なのだから。