バターはどこに消えた?
2008年 政治・経済 海外 社会スーパーからバターが消えて久しい。
高騰したのではなく、入荷されなくなった。しばらく待ったが、復帰の気配もない。なにが起こったのか? 原因は大きく4つ。
バターの流通量が減った原因
- 政府の減産政策のため、乳牛が減った。
- オーストラリアの干ばつなどで、海外からの輸入が減った。
- 中国やロシアの消費量が増えた。
- 飼料や原油高で製造コストが上昇した。
こりゃ、根が深い。増産しようにも乳牛を処分しちゃってる。育てるには2年ほどかかるし、それまでの飼料高や原油高に堪えられない。この1年で畜産農家の廃業が続出している。バターどころか牛乳の生産さえ厳しい状況なのだ。
家庭料理にバターを使えるようになるには、まだ時間がかかるだろう。仮に生産量が増えても、値段は高騰するはずだ。ということは、料理にバターを使わない工夫をした方がいい。
それから、バターを使った料理を外食するのは控えた方がいいかもしれない。業務用バターも欠乏しているから、マーガリンやショートニングを代用しているかもしれない。それで美味しく、安全であるならよいが、そうでない場合もあるだろうからね。
食糧危機は想像以上に厳しい。
これまで以上の創意工夫が求められる。