手作り餃子の手抜き

2009年 食べる 食べる
手作り餃子の手抜き

餃子の皮包みが面倒になったので、手作り餃子器を買ったのさ。

折りたたみタイプで528円。東急ハンズを物色していたら、つい買ってしまった。私にしては珍しいことだ。
さておき「手作り餃子器」って名前は矛盾してませんか?
「餃子包み器」あたりが適切ではないかと。

家に持ち帰って、使ってみる。
便利と言えば便利だが、面倒と言えば面倒。羽を折る手間は省けたが、一定量の具を中央に置くことに神経を使うようになった。そのおかげで、カタチの揃った餃子を作れるわけだし、機械をなくても必要な配慮なんだけどさ。

食べてみると、なんとなく......おもしろくない。
そうなのだ。手作り餃子には、不揃いのおもしろさがあった。具がはみ出したり、皮が余った餃子を引き当てると、「おや?」と注目してしまう。しかし機械的な餃子は、機械的に食べてしまうので、あまり印象に残らない。
──手間は減ったが、注目(喜び)はもっと減ってしまったわけだ。

料理の手間はなるったけ減らしたいが、手間がかからないことを追求すれば、完全自動餃子メーカーか、冷凍食品を買うことになる。それじゃ料理をする意義もない。
さいわい(?)、嫁は手作り餃子器を気に入らなかったらしく、気分が乗らないときは羽をあきらめて、「ぺったんこ餃子」を作ってしまう。これはこれで、どこまで手抜きできるか考えさせるので、注目してしまう。
まぁ、こうした発見があっただけ、機材を買った意義もあるかな。