バッカモーン! そいつがルヴァンだ

2016年 食べる 食べる
バッカモーン! そいつがルヴァンだ

ルヴァンがぜんぜん流通していない。

2016年9月1日、ライセンス契約の終了によって「ヤマザキ・ナビスコ」は「ヤマザキビスケット」に社名変更。あわせて「リッツ」、「オレオ」、「プレミアム」の「チップスアホイ!」が生産終了、後継商品として「ルヴァン」シリーズが発売された。

しかし10月になっても売り場にリッツが残っている。よく見ると販売者:モンデリーズ・ジャパン、製造国:インドネシアになっていた。いつの間に入れ替わったんだ?

ナビスコのライセンス契約終了は、米モンデリーズ社の世界戦略によるものらしい。米モンデリーズ社はナビスコブランドに価値があって、どの国のどの会社が製造しても問題ないと考えていた。一方、ヤマザキ・ナビスコは製造だけでなく販売にも自負があった。米モンデリーズ社は年々ライセンス料を釣り上げ、ついにヤマザキ・ナビスコが払いきれなくなった・・・ということらしい。

「味覇」ブランドを有する販売者(廣記商行)と、中身である「創味シャンタンDX」の製造者(創味食品)の決別を彷彿させる。「創味シャンタンDX」は「味覇」と並んで販売されているが、そうなるだろうと思っていたが、「ルヴァン」は「新リッツ」に売り場を乗っ取られてしまったわけだ。

なのでデイリーヤマザキに行って、ルヴァン全種を買ってきた。

ルヴァンは四角で、リッツより軽やかな印象。まぁ、ほとんど差はない。具を載せて、よそ見しながら食べたら識別できないだろう。なのに「ルヴァン」を好ましく思うのは、先入観のせいだろうか。「プレミアム」の後継になる「ルヴァンクラシカル」も同じ。形状や風味の差はわずかだが、なんとなく「ルヴァンクラシカル」をおいしく感じた。
「エントリー」「レモンパック」「ルヴァンチーズサンド」「抹茶サンド」などのアレンジはおいしかった。ふだんビスケットを食べてなかったせいかもしれないが、いい感じ。

私はただの消費者で、より安く、より美味しいものであれば、製造者やブランドは問わない。しかしほとんど差がないのであれば、やっぱり日本企業を応援したい。現状、ルヴァンはリッツに押されている。今後、どうなっていくことやら。